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【 My Alden ~お手入れの巻 その7 レザー・ディフェンダー編 】 [Alden]

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毎日暑い日が続きますが、皆様はお元気でしょうか?

本当に久しぶりのブログ更新になりますが、今回はコードヴァンの雨対策。
AldenのLeather Defenderを使ってみました。
天気予報をチェックして、今日は降水確率OKとコードヴァンを履いていっても、
夕方からのゲリラ豪雨で大切な靴がやられてしまうことも。。。
4時頃からの雷は本当に心臓に悪いですね。

さて、今日磨くのはAldenのBEAMS別注のNo.9975。
プレーントゥと見せかけてサドルシューズのデザインになっています。

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そしてクリームと道具達。
・Alden Leather Defender
・M.Mowbray Rich Dericate Cream
・ペネトレイトブラシ
・アビーレザースティック

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まずはリッチデリケートクリームをペネトレイトブラシで塗ります。
ジェル状で伸びがとても良いので使いやすいです。

レザーステックでシワ部分を押さえていきます。
クリームで革を柔らかくしてから押し込むようにしていくのがポイント。

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途中経過です。

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ブラッシングをして、

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これだけでもかなり光ってますが、更に布で磨きあげて。

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画面上だと変化が分からないですね。。。

いよいよレザー・ディフェンダーの出番です。
直接スプレーするとムラになってしまうので、
まず布にスプレーしてから磨き拡げます。

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特に変化もなく、輝きが曇った様子もありません。

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では、獅子千仭の谷の思いで水滴を垂らしてみると。。。

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見事に弾いてくれました。
拭き取ると跡が残っていません!

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素晴らしいレザー・ディフェンダー効果。
これで、夕方から天気が怪しいな・・・という時でも
Aldenを履く機会が増えそうです。


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【 My Alden その13 No.2161 】 [Alden]

このところ、靴の購入はお休みしていました。
とりあえず欲しい靴は揃ったし、今の靴をリペアーしながら
履いていけば、一生大丈夫だなと思って、服や鞄方面に
着目していたのでした。

そんな穏やかな日々でしたが、先日、ニューヨークに出張していた友人から
「今、Alden Shop に来てるけど、サイズ6 あるよー!」
とのなんとも迷惑(笑)なメールが。。。
時差もあり、文字通り寝てる子を覚まさないで欲しいと言うかwww

画像を夜中にメールで送ってもらい(便利な世の中になりました)
一応、値段も確認した上で、
「宜しく頼む!」と。。。
朝起きても、夢だったのかもとも思いましたが、
メールの履歴がちゃんと残っていました。。。


そして引渡しの日がやってまいりました。
黒のシェルコードヴァンのストレートチップです。
(磨く前)

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アバディーン・ラストなので、定番のプレーン・トゥで使用している
バリー・ラストより、ややスマートな感じです。
足入れしたサイズ感もハーフ・サイズ下ですね。

THOM BROWNE.を着るようになり、それまで全く履かなかった
黒靴の需要が高まって、決めました。
足のサイズが小さいので、買いたい時ではなくサイズがある時に買わないと、
次はいつ巡り会えるか分からないのが現状なのです。
特にAlden のコードヴァンともなると、元々の数が少ない上に
Size 5.5 やSize 6 には滅多にお目にかかれないのですね。

横から、
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そして、踵からのショット。
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ヒールすぐ上の長方形のミシン目が特徴的です。

愛情を込めて、ピカピカに磨いてあげました!
ストレートチップの縫い目と平行になったほうがすっきりと見えるので、
靴紐もあえてパラレル掛けに変更。

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靴は出荷前に工場でクリームを塗って手入れはされていますが、
いつ工場を出たのかは分かりません。
ショップで箱の中に入っていても、だんだん乾燥してしまうので、
履く前のケアは靴を長持ちさせるために重要です。

価格は約$660。
国内価格より3割は安いですね。

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【 My Alden ~お手入れの巻 その6 コロニル編 】 [Alden]

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最近ネットで見つけたNYを行脚なさっている
THOM BROWNE黄門様御一行。
私も草履持ちで良いので、混ぜていただきたいです。。。(悲願)

ところで、ずっと愛用してきたコロニル社のディアマント・クリームが
そろそろ無くなりそうなので、後続商品の
1909シュープリーム クリームデラックス
(長いので、以下シュープリーム クリームと呼びます)
を買いに行ったところ、ワックス ポリッシュもあったので
試してみたくなって、両方買ってみました。
1909シリーズのコピーは
『100年の歴史と技術の集大成
 しみわたる栄養、生まれるツヤ』
期待させますね!

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左:シュープリーム クリーム  右:ワックス ポリッシュ


シュープリーム クリームは箱入りで、まるでヨーグルトの様にトロトロしています。

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商品紹介で『メンズライクな香り』がすると書かれていて
靴クリームで香り?しかもメンズライクって!?とかなり疑問だったのですが
たしかにヘアトニックみたいな香りがします。
シダーウッド・オイルが配合されているので
その香りでしょうか。

早速シュープリーム クリームを試してみました。
旧商品ディアマントより伸びが良いので、少量でOKです。
私は付けすぎてしまったので、拭き取りに手間がかかってしまいました。

チャッカを磨いてみました。

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左:旧ディアマント  右:シュープリーム クリーム

肉眼で見ると、ピカピカ感ではディアマントに軍配が上がりますが、
このシュープリーム クリームは撥水効果がより強力になったそうです。
水滴がコロコロと玉のようになっている写真をネットで見たことがあります。
が、私の大切なAldenちゃんに水なんか掛けられないので、
参考画像はありません。。。あしからず m(_^_)m


一方のワックス ポリッシュは固形で缶入りです。

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「つま先やかかと部の鏡面磨きに最適」と説明書きにあったので、
鏡面仕上げではないのですがローファーを磨いてみました。

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とても良いツヤですね~。
われながらウットリ~。(靴バカ)
ピカピカ感ではシュープリーム クリームより
勝ると思います。

栄養成分の皮革内への浸透力は
シュープリーム クリームの方が高い様なので
ワックス ポリッシュも併用しながら、
補色にはブーツ ブラックのクリームを使用して
手入れをしていこうと思います。






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【 丸の内 FASHON NIGHT 】 2013.9.27 20:00-24:00 [Alden]

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新丸の内ビル7階の丸の内ハウスで開催された
FASHON NIGHT に行ってきました。
3つのセレクトショップの共同開催で、
 BEAMS
 UNITED ARROWS
 WILD LIFE TAILOR
の3社。

お目当てはAlden のファッション・トーク。
21:00からの開催なので、40分前に会場に行ってみたところ
まだ開場もされていなかったので、階下に降りて松花堂弁当など食べて
開始5分前に戻って来たところ、もう満員!!
仕方なく立ち見で。。。
(途中退席の方がいて、運良く座ることが出来ました。)

今回の副題は、
『有名セレクトショップによるスタイル提案、バイヤー達によるトークショー』
BEAMS    土井地博 中田慎介
UNITED ARROWS  内山省治 小木基史
WILD LIFE TAILOR 迫村岳
LAKOTA   血脇弾
以上のそうそうたる方々。

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Alden 本社の画像や歴史など、モニターを使用しながら進行して行きました。
色々と面白い話が沢山あったのですが、一番ビックリしたのは、
UAの内山氏がAldenを120足も所有していたという話。
すごいですね。。。
現在は50足程だそうですが、それでもすごい数。

会場にはAldenのスタイル提案がコーディネートされていて、
こちらはBEAMS+の中田氏の提案。

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茶のコーデュロイに黒靴が全体を引き締めてくれるのですね。
新鮮です。
ネクタイがとても気に入りました。

会場にはAlden をバラバラにしたコーナーも。

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この高価な天然コルクを惜しみなく使用しているところが
履きやすさのポイントだそうです。

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各セレクトショップ別注のAlden が並んでいました。
こちらのミリタリー・ラストのプレーン・トゥは
ポッテリとした木型が、なんとも言えない表情。
WILD LIFE TAILOR の店頭でも見ましたが
格好イイですね。
バーガンディと黒の2足買いした人もいたそうで。。。
あ、私のサイズはないので諦めてますw
くわばらくわばら。。。

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とても有意義なトークショーでした。

話は変わって、
新丸ビルに向かう前に、BRIEFING のバッグをお願いしたいと
丸の内BEAMS+(通称 丸プラ)にお邪魔。
そこでゾウさんマークのバンダナ発見。
40cm四方と小振りなので、ポケットチーフにも良さそうです。
早速、洗濯&強力乾燥の結果。。。
before
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after
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こんないいカンジにフワフワになりました。

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【 My Alden~お手入れの巻 その5 アビー・レザースティック編 】 [Alden]

靴が雨に濡れて、表面が波打ってしまった・・・
大切なコードバンの表面が雨でシミになってしまった・・・
そんな時に役立つ「アビー・レザースティック」
水牛の角でできていて、大きさも形状も一見、
ダッフルコートのトグルボタンのようです。

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結構な人気商品で入荷量も少ないのか、
すぐに売り切れてしまうので、とりあえず黒を購入して使っていましたが、
銀座三越のシューリペア工房のレオさん
(レオナール・フジタ似・・・ご本人命名です)
からのお知らせで、探していた飴色をやっとGet!
シューホーン等水牛の角製品で有名なイギリスの老舗メーカー
アビー・ホーンワークス社のものです。

Aldenに使われているコードバンは革そのものに銀面がありません。
革の繊維組織(スエードのような毛の状態)を潰して
表面をスムース革のような状態にしています。
そのため、コードバンはその組織構造故に履きジワが大胆に出る一方で、
そのシワの一部がザラ付いてしまったり、雨に当たった箇所に
水ぶくれ状の段差が残ってしまうケースもあるのです。

このアビー・レザースティックは、そんなコードヴァンのトラブルを
緩和させるのに素晴らしい働きをする「棒」なのです。
ザラ付きや水ぶくれ状の段差の部分にこれを押しあてて、
優しく擦り付けると、「起きてしまった繊維組織」を再び寝かせ、
それらを目立たなくさせてくれます。


では、早速!

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用意するものは
 アビー・レザースティック
 ペネトレィトブラシ
 クリーム・エッセンシャル

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クリーム・エッセンシャルをペネトレィトブラシに取って
革に伸ばします。

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そして、アビー・レザースティックの出番。
簡単に言えば、表面の荒れやデコボコを潰し、
元通りに平らにする作業を行います。

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この水牛の角は、滑らかなアールがついた形状で
その曲線を利用して革靴の曲面にそってスティックを当てて、
丁寧に擦り潰していきます。
水牛の角の表面はツルっと滑る仕上りになっていて、
革を効率的にやさしく潰すことができるようになっています。
クリーム・エッセンシャルは革の組織を緩め、
すべりを良くする働きがあります。

向かって右側(左足)だけ仕上げてみました。

Before
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After
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小皺wが目立たなくなりました。
人間にも使えたら爆発的に売れますねw

MOWBRAYのペネトレィト・ブラシ立てにもぴったり収まります。
どちらもコロコロしちゃうアイテムなので便利です。

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【 My Alden その12 BEAMS別注 No.9975 】 [Alden]

黒靴はほとんど履かない私ですが、
このところの THOM BROWNE. 熱で出番が増えている
この黒いコードバンのALDEN。

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BEAMS別注のNo.9975。

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一見、定番プレーントゥNo.9901 に似ていますが、
サイドと、かかと部分のデザインが異なります。

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ちなみにおなじみのNo.9901 は、
シンプルで、このNo.9975 より細面です。
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そしてこのBEAMS 別注版は、よりボテッとしたAldenらしいデザインで
モディファイド・ラストを採用しています。

それにしても、Alden の純正のシューツリーが
モディファイド・ラストに合わないのが困りもの。
内側の土踏まずの部分がぶつかるんですよね。。。
そこがモディファイド・ラストの命なのに。
純正でないシューツリーをモディファイド・ラストに合うように
削ってくれるお店はあるようなのですが、
やっぱり純正のプレートにこだわりがね。

それにしても、
ずっと黒靴が嫌い
トリコロール(特に赤)が苦手
と思い込んできた私の価値観を覆したのは、
言うまでもなく THOM BROWNE.
VANによって「ねばならぬ。」ルールを叩き込まれた
私たち世代にとって、THOM BROWNE.の世界観は
ピタリとはまったのではないかと思います。
スタイルもみゆき族っぽいですしね。

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【 Alden その11  No.934 】 [Alden]

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こちらはAlden の内羽根式のプレーントゥ。
バーガンディーのコードバン製。
あまり日本のショップでは見ない形ですね。

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品番は934。
友人がNYCに出張で行った折に買ったきたもの。
ずーっと在庫だったのが分かるボロボロの箱。
しかし、いい感じに色が抜けていて、
色ムラも履き込んだ靴のようでなんともいえないアジがあって、
革質も現行品より良いですね。

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さらにセールだったので、$650が30%offで$455。
シューツリー$35をつけても日本円で5万円以内とは
なんともお買い得!!

ちなみにコレが我が家にあるのは、磨いて欲しい!との依頼を受けてで
買ってきてくれたワケではないのです(-.-)
ほんとうに気が利く友人に恵まれていて感謝しますw
まあ、靴を磨くのは趣味なので喜んでっ!!ってカンジですが。

①まずクレーム・エッセンシャルで汚れを落としながら下地作り
②Boot Black のバーガンディーで磨いて
③ディアマントでトゥ部分とカカトの内側をシャイン

で一丁あがり~。
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【 My Alden ~お手入れの巻 その5 ペネトレィト ブラシ編 】 [Alden]

靴クリームを塗る時には、
①無色クリームの場合は指で直接
②有色クリームは布に付けて
いました。

先日、靴クリームのモゥブレイを扱っているR&Dさんの
靴手入れのデモンストレーションを拝見して、
このペネトレィト ブラシを使ってみたくなりました。
(Penetrate 浸透するの意)
何と言っても¥420(税込)というお手頃価格。

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R&Dさんによると、布よりブラシが優れている理由は

①ブラシの方がクリームを全体的にまんべんなく伸ばしやすい。
(特に布の場合は最初にクリームを付けた場所の革に集中してクリームが入ってしまう。)
②手を汚さずに効率的に作業ができる。
③コバの部分やメダリオン、革のシボ(シワ)など布では届かない部分までクリームを塗り
 詰らない様にかき出す事ができる。
④布にクリームを取ると布自身にクリームが吸収されてしまい適量を確実に塗ることができない

などが挙げられるそうです。
なるほど。

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早速実践あるのみ!
ブラシの先に米粒2つ分程度のクリームを取ります。

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そして手早くクリームを全体に伸ばして行きます。

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更に馬毛ブラシでクリームを均等に伸ばしながら
余分なクリームを落として行きます。
ササ~ッ

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そして、布で磨けば・・・

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こんなにピカピカに。
クリームはこんなに少しの量で大丈夫なのか?
と心配になりますが、付けすぎても革に良くないですし、
拭き取りの手間が増えるだけと実感します。

ペネトレィトブラシはクリームを毛先に直接付けるため、
何度か使用していると毛に残っているクリームが固まって
毛が硬くなったりした場合は、水で洗い落とせば良いとのこと。
乳化性クリームは固まっても水に溶けるので
簡単に毛の柔らかさが戻るそうです。

使ってみての感想は、ずばりイイでしょう!
特にクレームエッセンシャルを使用すると
リムーバー効果もあるので、シワの中に入り込んだ
汚れも取れて、とても綺麗になります。
私はこれに感動しましたヽ(*´∀`)ノ
一般のリムーバーが使えないコードバンには最適ですね。

クリームの色別にブラシを用意したほうが良いので、
早速、バーガンディー用、ブラック用と更に2本買い足したいと思います。


7/22 追記
先日、二本買い足しました。
R&Dさんが青山にフラッグショップ FANS をオープンした際に
コレを限定で作ってしまったそうです。

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こんな風にペネトレィトブラシを立てて使います。
ブラシがコロコロと転がってしまうので、意外と便利!
在庫を見せてもらって、木目の気に入ったのを選ばせてもらいました。
銀座三越7階のシューケア工房のレオ君、ありがとう!

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【Alden お手入れ最強ブラシ現る!!!】 [Alden]

Alden のお手入れには、馬の毛のブラシを使っていれば安心!
とばかりに、私は普通に手に入る物を使用していました。
もちろん、
①ほこり取り用
クリームを伸ばすために
②バーガンディー用
③ウィスキーなどの無色のクリーム用
④スエード用
と4個を使い分けてはいましたが、
日本橋三越2階で実演販売されている
このブラシに出会って、まさに目からウロコ(;゚Д゚)!


まずは、木の部分の形状。

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中央がくびれていて持ちやすく、
しかも中高なので手のひらにとても良く馴染みます。
そして、とてもコンバクト!
持ってみるとこんなカンジです。

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このブラシ製作者の青山工房の青山氏にお話をうかがいました。
(時の経つのを忘れる程に面白かったです。)

このブラシは、塗ったクリームを良く馴染ませるためのものなので、
市販のブラシと違って、中央がこんもり山形になっています。
縦から、
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横から。
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この刈り込みは集中しないと出来ないそうで、
実演では植え込むところまでしか行わず、
工房に持ち帰って丁寧にカットされる由。
毛質の善し悪しは指先で撫でるようにして感じるのが
良いそうで、ほんとうに滑らかで油分をたっぷり含んでいるのが
はっきりと分ります。
これで愛しのAlden ちゃん達を磨いてあげたら。。。(ヨダレがw

閑話休題。
毛の植え込みは、田植えの様に台座に差し込んでいくもの
だとばかり思っていたのですが、その方法だと大量生産には向くものの、
すぐに毛が抜けてしまうそうで、裏側からワイヤーを輪にして表に出し、
そこに毛を通して二つ折りにして穴に植え込んで行くことの繰り返し。

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一穴ぶんの毛の量も指先の感覚だけで分かってしまう様で、
その早いこと!
流石にプロの技!
仕上げに表面の木を打ち付けるのですが、
こちらも同じパーツから切り取って置いた部分を
元に戻しているので、木目が揃っています。
長く使っても、木が反り返らないための配慮なのでしょう。


青山氏曰く「30年は使える。」
プロの話はゾクゾクしますね!

そして、もちろん、黒(奥)、茶(中)、透明クリーム(手前)と
三色の馬毛のブラシがちゃんと用意されています。
白木のナチュラルな風合いもイイですね。

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お値段は3,675円(税込)、安いと思います。
実店舗を持たず工房だけでやってらっしゃるので、
価格を抑えることができるそうです。

今月16日の日曜日まで、(父の日ですね)
日本橋三越本店の本館2階紳士服売り場の特設会場で
実演販売されています。
他にも、洋服用ブラシやシャツの襟洗いブラシなど、
色々あって目移りしてしまいます!

場所がちょっと分かりにくいかもしれませんが、2階で店員さんに
「ブラシの実演販売はどこですか?」
と聞いちゃいましょう。
洋服ブラシの正しい掛け方などなど、
ためになる話が沢山、青山氏から伺えます。
オススメです!

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           実演されている青山氏

我が家にやってきたウィスキーちゃんと#8ちゃんw
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言うまでもなく・・・
Alden のウィスキー&ラベロ専用とバーガンディー専用ブラシの2つです。

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【 My Alden その10 No.54322 Vチップ 】 [Alden]

My Alden シリーズもいよいよ10回目。
Alden と言えば真っ先に思い浮かぶモデル。
No.54321 別名Vチップ。

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こちらはInternational Gallery BEAMS 別注の為、
品番が54322 となっています。
日本で最初にAlden のコードバンのローファーを紹介したショップもまた、
International Gallery BEAMS です。
1982年のことです。
当時は学生の身分で買える価格ではなく、
それ以前にInternational Gallery 自体が敷居の高いお店で
易々と入れる雰囲気ではなかったのです。
そもそも「セレクトショップ」がBEAMS以外になかった時代ですから。

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木型とデザインが一体となった独特な面持ち。
そこが何とも言えない魅力ですね。
名前の由来のトゥのV字型切り替えは、後で書きますが
独特な木型の形状に合わせて考案された意匠だそうです。

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Alden で最も有名な木型といえば、このモディファイドラスト。
この木型は、もともと足にハンディキャップを持つ方々のための
矯正靴を製造していたメーカーによって開発されました。
そのメーカーが1962年にAlden 社に吸収されて、
改良され完成されました。
それが「モディフィファイド=改良」ラストの名前の由来だそうです。
そして、翌1963年に、このVチップに初めて採用されて、
50年ものロングセラーモデルとなりました。
土踏まずの部分をギュッと絞り込む事で、
足を安定させてしっかりと体重を支えるように
設計されているので、一日履いていても疲れません。

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内側をのぞき込むと、絞込み具合が良く分ります。

青竹踏み感覚が気持ちいいんです。
数あるAlden の中では、個人的に一番きちんと感があるモデルだと思っているので、
クラシコ・イタリアのスーツやジャケパンに合わせることが多いです。

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横顔も後ろ姿もまた美しいので、アメリカ物より
インコテックスやPT01のパンツのイタリア物の
シルエットと素材感の相性が抜群だと思います。
Vチップは足を小さくスマートに見せてくれる
Alden には珍しいモデルです。


最後に、Alden10足集合記念写真!
靴好きの人達が集まると撮る定番ですw
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濃淡あれど、見事に茶靴ばかり。
黒という色自体が苦手なので、
ほとんど持っていないのです。



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